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トーキング・ヘッズ
リトル・クリーチャーズ


Talking Heads
Little Creatures
Hybrid
輸入盤、Wanner/Rhino
Dual Disk仕様

Amazon

ブックレット
ジェリー・ハリスンの一文「About the 5.1 Surrund Remix」。David Eggerの一文。
メンバーのカラー写真、ビデオクリップ用のコンテ画?。歌詞はなし。

DVD-Audio
(オリジナルアルバムどおり)
・Adovanced Resolution 96kHz/24bit Surrund & Stereo
・Dollby Surrund & Stereo

CD
・オリジナル・アルバムに加え、ボーナストラック3曲

DVDオーディオのミュージックビデオ
・「And She Was」1985
・「Road to Nowere」1985

Dual Diskについて


左が一般CD、右がDual Disk
CD(左)の厚みは1㎜くらい、一方
Dual Disk(右)は1.5㎜くらい。
2枚張り合わされているのが分かるが、CDよりちょっと厚い程度。
意外と薄い印象だ。
実際知らなければ「ペラペラしないCD」程度で通ってしまいそうである。


試しにCDを2枚重ねてみた(左)。
指で強く押して密着させる。
Dual Disk(右)は、CD2枚分よりは薄いことが分かる。

トレイ式プレーヤーで聴くには、Dual Diskは問題ないと思います。
しかし、パソコンのスロットに入れることは、念のためしていません。

トーキング・ヘッズの新スタイルとなった作品

 本作は『リメイン・イン・ライト』『スピーキング・イン・タングス』と、先鋭的音楽を作ってきたトーキング・ヘッズが、一転、バンド風(時にカントリー風)になったアルバムです。1985年作品。
 『リメイン・イン・ライト』とは全然似ておらず、また初期のパンク風ともちがい、ブックレットに、メンバーのジェリー・ハリスンが「トラディッショナルなソングライティング」と書いてあるように、のどかな雰囲気の漂う楽曲が並んでいます。
 また「4ピース・バンドの演奏への復帰」と書いているように、軽快な印象のアルバム。


二つ折りのデジパック仕様。DVD-Audio面とCD面を持つDual Disk1枚。右下がブックレット。左下はDual Diskの説明が裏面に書かれた紙

『リメイン・イン・ライト』の先鋭的な音楽を好む人には、保守的に思えるでしょうが(実際、確信犯的にその気配はあるのですが)、それでもトーキング・ヘッズならではの“トンガリ”、デビッド・バーンの“奇才”も十分。
 今まで発売時に買ったLPを聴いてきましたが、DVDオーディオが高音質&サラウンドなら、聴いてみない手はありません。

片面DVDオーディオ、片面CDという〈デュアル・ディスク仕様〉

 このDVDオーディオは、Dual Diskという仕様です。僕も初めて見るものでした。
 Dual Diskは片面にDVDオーディオ、片面にCDというディスク。レーベル面はなく、裏表ともデータ面です。
 両面には最内周に、小さい文字でアルバムタイトルと「DVD THIS SIDE UP」「CD THIS SIDE UP」とそれぞれ書かれているので、どちらがDVDオーディオかCDか分かるわけです。
 実際に見るとDual Diskはそんなに厚くなく、通常CDより、ややキモチ厚い程度でした。(左コラム参照)。

DVDオーディオの音は、重圧サウンド

 DVDオーディオは、Advanced Resolution 96kHz/24bitで、5.1 Surrund & Stereo。
 アナログレコードでは、タイトな音の印象でしたが、DVDオーディオでは、たっぷりとした音量の放出となります。
 特にバスドラを始め、全楽器の音圧が素晴らしい。
 冒頭に「4ピース・バンドの軽快な印象のアルバム」などと書いてしまいましたが、訂正させてください。DVDオーディオではパワフルなバンド・サウンド、重圧サウンドです。
 一方で「Road to Nowere」での、入りのアカペラコーラスも聴きもの。どこまでも伸びやかで柔らかいコーラスが聞えます(このコーラスはサラウンドでも豊かに左右から鳴り、聴きもの)。

バンドサウンドも、隙間なしのサラウンド

 サラウンド制作は、メンバーのジェリー・ハリスンとオリジナル・アルバムのエンジニアEric Thorngren。
 聴く前は「バンド風演奏だから、サラウンドはイマイチかな?」と思っていましたが、これも素晴らしいサラウンドでした。
 第一に音が強いから、圧倒的な迫力。
 そして意外と音が多い。360度、隙間がありません。
 そしてデビッド・バーンの“変態風ヴォーカル”とはうらはらに、上手いバンドの演奏が、音圧をともなって四方から取り囲みます。
 そんな中で、細かな音は動いています。
 ジャケット・イラストからも「のどかなトーキング・ヘッズ」の印象だった『リトル・クリーチャーズ』。DVDオーディオでは、重圧サウンド&隙間なしのサラウンドになりました。
(本レビューのDVDオーディオ音源を聴くにはDVDオーディオ対応プレーヤーが必要です)

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2012.3.27
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Dualdiscのご購入は自己責任でお願いします。Dualdiskの写真はこちらに掲載
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