

輸入盤、DECCA、2枚組
録音2004年。ライヴ
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1枚物プラケースに2枚収録。
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コンセルトヘボウの響きをデッカの録音で
マーラーの9番というと、CDではバーンスタイン/ロイヤル・コンセルトヘボウ盤をよく聴いていましたが、同じコンセルトヘボウということで、このシャイー盤も期待して聴いてみました。
聴いてみたら、予想どおり良かったです。
第1楽章、バーンスタインほど自己陶酔的に燃え上がりはしませんが、バーンスタイン以上に、ゆっくりと厭世的な雰囲気で推し進めます。
もっとも良かったのは第4楽章でした。最後の長いシーン。マーラーの“決別の歌”とも言われる長いアダージョを、緊張感のなか、しずかに消えていくさまは、「ほんとうに生で演奏したのか?」と鬼気迫るほど。
録音もグッドで、マルチチャンネルは、リアルなホールトーンで、オーケストラが遠くもなく、かつ目の前でもなく、ホールのちょうどいい席にいる感じで聴けます。
pppからfffの音が、強弱だけでなく、質量として感じられるのもマルチチャンネルのいいところではないでしょうか。
マーラーの交響曲は、木管が裸になるp が多い。そんなときホールトーンを感じます。先に書いた第4楽章ラストの消えていく響きも、広いホールの中でぽつんと消えていくようでリアルです。ううむ、さすがデッカの録音、あなどれません。
なおシャイーのマーラーは交響曲第3番 のSACDも名演名録音です。
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 2008.1.16
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