![]() ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番、第4番、第5番〈皇帝〉 |
SACD 1(67'34") SACD 2 (35'48") ブックレットには英語の解説と演奏者の写真。
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とろけるサラウンド、とろけるベートーヴェン本作はサー・チャールズ・マッケラス指揮スコットランド室内管弦楽団、ピアノはアルトゥール・ピザーロによる、ベートーヴェンのSACDです。高音質で有名なLINN RECORDSからのリリース。 このところハイレゾ配信のクラシックを聴くことも多いのですが、それらは2chがメイン。 具体的には、前方の音のふくよかさは言うまでもなく、左右と後方にただよう音の存在感がちがいます。2chではどうしてもこの部分が欠落して、スピーカーの音を聴いている感じが否めませんでした。それがサラウンドでは音楽が豊かに響きます。 ![]() パッケージはデジパックが3つ折になっている。ジャケットはドイツ・ロマン派の画家キャスパー・デイヴィッド・フリードリッヒのおなじみのもの。部屋に飾っておいてもいい。 美しいピアノの弾き手、アルトゥール・ピザーロ ですのでサラウンド空間で聴く、ベートーヴェンの音楽もとろけるように美しいです。 一方、瞑想的な各協奏曲の第2楽章もしっとりとして、心に染み入ります。 名曲〈皇帝〉も、このSACDならストレスなく聴ける たぶん聴き込んだクラシック・ファンは、名曲とされる〈皇帝〉よりも、第3番、第4番のほうへ好みがシフトしているかと思います。 このSACDで、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の3曲が「すべて心地よく聴ける」のがうれしくなりました。収録時間が短いのもいい。なんども聴きたくなるSACDです。 マッケラス、アルトゥール・ピザーロのSACDレビュー
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