
Mozart:Piano Concerts No.20 & No.27
Murray Perahia
English Chanber Orchstra

録音 20番が1977年、27番が1979年。アビイロード・スタジオ
国内盤、ソニーミュージック
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SACD専用ディスク。ソニー初期の正方形のデジパック仕様。
ブックレットには1996年の解説「モーツァルトのピアノ協奏曲」(執筆者不明、海老沢氏?)。そのあとに海老沢 敏氏の曲解説(1999年加筆。)
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ひと粒ひと粒が、真珠のように美しいペライアのピアノ
イギリス室内管弦楽団をバックに、マレイ・ペライアの弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲。このコンビの録音は、CD時代から“美しいモーツァルト”として愛聴盤でした。
ペライアのピアノは、モーツァルトにピッタリの美しいタッチ。
バックのイギリス室内管弦楽団も、コンパクトで繊細なサウンド。大オーケストラとちがって、そっと寄り添ってくれる演奏です。
さて、SACDで聴くペライアのモーツァルト。
イギリス室内管弦楽団の音は、若干、硬質な音に感じます。しかし第20番よりは、第27番のほうが柔らさが出ている気がします。
ピアノの音は、SACD化による空気感は薄いのですが、逆に言えば、ピアノ音についていた独特の残響音が生きているので、真珠のようにピアノ音を輝かせます。
一粒一粒が真珠のように美しいペライアのピアノ。
やっぱり、ペライアのモーツァルトはいい。モーツァルトの曲とペライアのピアノ音は一体化している感じ。この録音が醸し出す、特別世界のような気がします。
最後のモーツァルトのピアノ協奏曲となった、第27番の第二楽章のおだやかな独唱は、ペライアの弾くピアノが、いち音いち音、心に染み渡ります。
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マレイ・ペライアのSACD
 2012.2.14
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