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マンデリング四重奏団 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.2

マンデリング四重奏団 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.2

Mandelring Quartett、
Complete String Quartets 2
Hybrid Stereo/Multi-ch
輸入盤、audite
録音2006年6月

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第3番 ヘ長調 Op.73
第6番 ト長調 Op.101
第8番 ハ短調 Op.110

1枚ものプラケースにSACDとDVDが収納。

親密感のあるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲

 ストラヴィンスキーやプロコフィエフと同じロシア人でありながら、社会主義という世界で作曲していたのがショスタコーヴィチですね。
 ショスタコーヴィチの音楽は、もちろん12音技法の洗礼も受けていたでしょうが、現代音楽でありながら「音がコムズカシクない」のが特長です。19~20世紀初頭までのクラシックと、同じ感覚でわりと聴けます。
 それでいて現代音楽の“スリル”みたいなものも感じられて、じつに不思議というか、ハマると、たまらない作曲家であります。

 さて、ショスタコーヴィチというと、まず交響曲第5番が有名ですが、この弦楽四重奏曲もいいですね。
 普通、弦楽四重奏曲は、交響曲よりポピュラー度は落ちると思うのですが、ショスタコーヴィチの場合、交響曲並みに親密感を持ってしまうので不思議です。この耳に入りやすさはなんだろう。
 このSA-CDには第3番、第6番、第8番が収められています。どれも第二次大戦後の作品になります。
 ちなみにショスタコーヴィチは1975年没。個人的には現代音楽というより“同世代音楽”でもありますね。歴史上の人物ながら、「同じ時代に生きていた」という妙な感触にじわりときます。
 タイトルに全集とあるので、マンデリング四重奏団はいずれ全15曲を録音すると思われます。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲は全部ほしい気がします。

 このSACDには、マンデリング四重奏団の映像が少し入ったDVDが付いてます。ポップスのミュージック・クリップみたいなもので時間は短いです。まあ「こういう人たちがやっているんだ」と分かる程度とお考えください。

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2008.5.25