
Jory Minikour(harpsichord)
BACH:GOLDBERG VARIATIONS

録音2000年10月
Skywalker Sound, Marin County
カリフォルニア
輸入盤、DELOS
2枚組(トータル85分39秒)
DISK1 39分57秒
DISK2 45分42秒
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角の丸い1枚ものプラケースに2枚のSACDを収納。
ブックレットは普通の解説。英語とフランス語。使用ハープシコードの小さな白黒写真も掲載。
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ゴルトベルク変奏曲をハープシコードで聴いてみる
バッハのゴルトベルク変奏曲のSACDです。同曲にはグールドの有名なレコードがありますが、時にはピアノではなくハープシコード(チェンバロ)による演奏を聴きたくなるものです。
ふつうゴルトベルク変奏曲は1枚のディスクですが、このSACDは2枚組です。ディスク1にバリエーション15までを、ディスク2にバリエーション16〜アリアを収録。
聴いてみると、とりわけ演奏が遅いわけではないので、繰り返しを全部やっているのだと思います。85分を超える演奏時間。1枚に収録するために演奏家に妥協してもらうレコード会社もあるらしいですから、こういう長いゴルトベルクもいいと思います。
ハープシコードの音の柔らかさに気づくSACD
まず、SACDステレオで聴いてみました。
ハープシコードは単調な音と思い込んでいましたが、ピアノのようにニュアンスがあるのがわかります。
そしてとても柔らかい音だと気づかされます。音のひとつひとつが魅力的。以前なら退屈していたゆるやかな箇所も聴きごたえがありました。
次はマルチチャンネル。
基本的には2chと変わらない鳴り方ですが、オーディオ的に一線を超えたのがわかります。「スピーカーから出る」グッドな音から、「音楽的な」グッドな音に変わった感じです。音の周りに響きを含んだ感じです。よりライヴな音。毎度、これがクラシックのマルチチャンネルの素晴らしさです。
最初に書いたように2枚に分かれての収録です。そりゃあ1枚のほうが一気に聴けていいですが、70分以上聴き続けるというのも疲れます。バリエーション15で、ひと区切りするのもいいかもしれません。
昔のアナログレコードのように、A面のあとにレコードをひっくりかえす感覚を思い出してしまいました。DSDレコーディングです。
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ハープシコードによるゴルトベルク変奏曲のSACD
 2009.7.2
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