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河村尚子
夜想~ショパンの世界/河村尚子デビュー

ディスク
Hisako Kawamura Plays Chopin


録音2008年
ベルリン、イエス・キリスト教会
国内盤、BMG RCA
SACDハイブリッド

Amazon ¥2,545

ブックレットには、伊熊よし子氏の曲解説。

イエス・キリスト教会での録音風景、建物の、小さなカラー写真がいくつか。

豊かな響きにサポートされて“みずみずしいショパン”

 河村尚子は2006年、ミュンヘン国際コンクール第2位、2007年、クララハスキル国際コンクール優勝の経歴をもつピアニスト。本作は、河村のRCA第1作です。
 録音はベルリンのイエス・キリスト教会。かつてベルリン・フィルがよくレコーディングしていた場所です。収録しているのは、ショパンの夜想曲、バラード、即興曲、舟歌など。

豊かな響きにサポートされて“みずみずしいショパン”

 このSACDの感想は、演奏とオーディオ音が一体となった感想となります。文字どおり水滴のような、“みずみずしいショパン”。
 ピアノの音は、キラキラしています。イエス・キリスト教会の豊かな響きが、音色にツヤを出すように磨き上げているようです。
 中央にまとまるピアノ音が、先に書いた残響音にサポートされて豊かに広がります。よくある、ステレオ再生を強調するような、左右スピーカーに広がるピアノ音ではないところが、とても聴きやすいです。
 ピアノ音は、フォルテではとても広がり、ピアニッシモでは中央に繊細にかわいく響きます。

夜想曲、舟歌、大ポロネーズ、最後まで聴いてしまいます

 河村尚子の演奏も素晴らしいです。1曲目「華麗なる変奏曲」から、「おっ!」と思わせ、聴く者を離しません。
 曲はさらに続き、夜想曲第8番の美しさ、舟歌作品60での“ロマン派全開”の恍惚感。小節ごとに変貌していく、音の“あや”に夢中になりました。
 そして最後の「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ作品22」の大円団。みずみずしいショパンの魅力に浸れます。

Amazon ¥2,545

河村尚子のSACD
B005E35KYY ショパン:ピアノ・ソナタ第3番
RCA RED SEAL第2作。2011年9月21日発売。 ショパンのピアノソナタ第3番と、シューマンの「フモレスケ」「献呈(リスト編)」を収録。録音は第1作と同じくベルリンのイエス・キリスト教会。
B00027Y5FW シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」op.26 他(SACD Hybrid) [Import CD]
デビューアルバム。2003年録音。マルチチャンネルも収録。
2011.8.28