
Bach: St. John Passion, BWV 245

輸入盤、Channel Classics、2枚組
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箱入り。ハードカバーのブックレットがつく。フルカラーで、歌詞のほかに、キリストの磔刑の絵が沢山資料として掲載されている。紙も上質で豪華。
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これがバッハ初演時の演奏か、見通しのいい「ヨハネ受難曲」
「ヨハネ受難曲」は、バッハが何稿も書き変えておりますが、このSACDは1724年の第1稿での演奏です。
このSACDで特筆すべきは、オーケストラの編成です。古楽器のオーケストラなので数が少ないのは当たり前ですが、そのさらに上をいく少なさ。ヴァイオリン2本、ヴィオラ1本、チェロ1本……はっきり言って室内楽の世界です。奏者は全部で11名。
さらにビックリなのは合唱。なんと各パート1人であります。独唱者の6人とあわせて、歌手は全部で10人。これはどんなサウンドだろうか。「ううむ、聴いてみたい!」。そう思って買いました。
「ヨハネ受難曲」は「マタイ受難曲」とちがって、冒頭からイエスがとらえられそうな、不穏な雰囲気から始まります。
劇的ゆえ、合唱の役割も大きいのですが、「この少ない合唱隊で大丈夫かな?」と思って聴いたところ、全然違和感がなかった。
大合唱から受けるイメージと、全然かわらない。バッハの音楽は、楽器編成によらない不変性をもっていると思っていましたが、本当にそうですね。ちなみにメーカー宣伝によれば、この編成はバッハが初演した時の編成に、ほぼ近いのだそうです。
とにかく見通しのよいクリアな演奏で、「ヨハネ受難曲」を聴けるSACDです。もちろんマルチチャンネル収録、ハイブリッド盤です。
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 2008.4.16
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