
Arvo Part
Berliner Messe/Magnificat/Summa
Elora Festival Orchestra
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輸入盤、NAXOS
録音とミキシングは24bit/44.1kHzのサラウンドで 。
2003年5月、Grace Church on the Hill, トロント, カナダ
収録音源(サラウンドのみ)
・Original Adovanced-Resolution Srround Recording
・5.1 Dolby Digital AC-3
・DTS Surround Sound
収録曲(パッケージは英語ですが、ここでは日本語で掲載します)
・主に向かいて新しき歌を(3'27")
・ベルリン・ミサ(22'56")
・深き淵より、われ汝を叫ぶ(5'56")
・スンマ(4'46")
・至福(7'51")
・マニフィカト (7'22")
ブックレット
解説とラテン語の歌詞、歌詞には英語の対訳。
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現代音楽作曲家ペルトの神髄、合唱曲をDVD-Audioで
アルヴォ・ペルト(1935-)は、現代音楽作曲家のなかで、もっともリスナーを得ている作曲家だと思います。
そんなペルトの高音質盤がDVD-Audioでリリースされています。それも「ペルト音楽の神髄」ともいえる合唱曲での収録。
収録は24bit/44.1kHzで、サラウンド録音です。
音源はDVD-Audio対応プレーヤーで再生できるハイレゾ音源、ほかに普通のDVDプレーヤーで再生できるDolby DititalとDTSを収録。
ただし、どの音源もサラウンドのみです。2chステレオ音源は入っていないので注意してください。
1990年作曲の「ベルリン・ミサ」、ほかに小品を5曲収録
収録曲は、ベルリンの壁が崩壊した翌年1990年の「ベルリン・ミサ」(初演は合唱のみで、DVD-Audioに収録されているのは1992年のオーケストラ版)が22分56秒と、一番ながい曲。
あとは小品がならんでいます。
「至福」では、点描のようなオルガン伴奏。最後は荘厳なオルガンの響きでしめくくります(これもサラウンド向き)。
無伴奏の「スンマ」「マニフィカト」は、ペルトの世界にドップリとなります。
音がたたえられているようなサラウンド空間
ペルトの音楽は、まるで中世のような旋律と響きです。
敬虔な合唱がストイックに、旋律をつむぎだしていきます。そして余白の多い音楽。
DVD-Audioのハイレゾ音源は、スペックが低めのせいか、暖かみは薄いかもしれませんが、なめらかで光沢のある音質です(そもそも、これがSACDとちがって、DVD-Audioらしい音なのですが)。
で、ペルトの音楽に、サラウンド効果はやはり大きいです。
音楽は前方からですが、リスニング・ルームに教会の深い残響が広がります。
まるで深い井戸に水がたたえられるように、音がリスニング・ルームにたたえられているようにも思えます。
ずうっと聴いていたい、ずうっと浸っていたい空間です。
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 2013.2.3
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