
Wagner
Wesendonck Lieder & Arias
Charlotte Margiono(sp)
Ed Spanjaard(con)
Limburg Szmphonz Orchestra
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録音2006年6月-7月オランダ
輸入盤、Pentatone
パッケージ
角の丸いプラケース。
ブックレットには英独仏のライナー「Love, Death and Passion」。
収録曲のドイツ語歌詞と英語対訳。
指揮者とオーケストラの白黒写真。
収録曲
・歌劇〈ローエングリン〉~第1幕への前奏曲,寂しい日々に神に祈った(エルザの夢)
・ヴェーゼンドンクの5つの詩
1「天使」
2「とまれ」
3「温室にて」
4「悩み」
5「夢」
・楽劇〈トリスタンとイゾルデ〉~第1幕への前奏曲,穏やかに静かに(イゾルデ愛の死)
・歌劇〈タンホイザー〉~全能のマリアよ
・楽劇〈ワルキューレ〉~君こそは春
(59分23秒)
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ワーグナーのエクスタシーな曲で構成したSACD
本作は「ヴェーゼンドンク歌曲集」を中心に、ソプラノが歌う“しっとり&熱情”系アリアを集めたSACDです。
ワーグナーは、歌劇の全曲盤以外では「管弦楽曲集」が一般的です。
確かに、盛り上がる序曲はワーグナー入門に最適ですが、本作はワーグナーの別の魅力、エクスタシーを堪能できるSACD。コンセプトは「愛、死、そして熱情」です。
「ヴェーゼンドンク歌曲集」は、当時ワーグナーと恋愛関係にあったマチルデ・ヴェーゼンドンクの詩にワーグナーが曲をつけたもの。
原曲はピアノとソプラノですが、収録されているのは、のちにフェリックス・モットルにより、管弦楽化されたものです。
5曲のうち2曲は、当時作曲中の〈トリスタンとイゾルデ〉の習作と呼べるもので、第3曲「温室にて」は、モロ第3幕のままでムード満点。
そのあと〈トリスタンとイゾルデ〉から「前奏曲と愛の死」。〈タンホイザー〉〈ワルキューレ〉からソプラノのアリアが続きます。
ワーグナーは、いつも歌劇全曲を聴くわけにはいきませんので、こういうSACDは重宝します。
高音質が酔わせてくれるワーグナー
ワーグナーといえば、このところフルトヴェングラーの名演がSACD化されたので、そればかり聴いておりましたが、「やっぱり高音質でも聴いてみたい」とこのSACDを買ったのでした。
聴いてみると、やはりPentatoneは裏切りません。
マルチチャンネルでは前方に翼を広げたように、広いオーケストラがあらわれます。奥行き感もあり、たっぷりとしたオーケストラの存在スペースが感じられます。
ホールトーンはほとんど耳に入らず、音が自然にリスニングルームに広がっている感じは良好。あたかもステージに意識が集中している感じです。
柔らかに広がる弦楽器と、クリアなソプラノ、木管、金管の音もよく、〈トリスタンとイゾルデ〉の「前奏曲と愛の死」では、高音質のかもしだす恍惚感にウットリしました。
たとえフルトヴェングラーが振っていなくとも、フラグスタートが歌っていなくとも、高音質が酔わせてくれるワーグナーです。
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Pentatoneのワーグナー・シリーズSACD
(このレビューとは演奏者がちがいます。音質も同じとは限りません)
 2012.6.30
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