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コルトレーンがブルーノートに残したアルバムが、ヴァン・ゲルダー自身によりSACDマスタリング
『ブルー・トレイン』は今更、説明するまでもないジャズの名盤。コルトレーンがブルーノートに残した唯一のリーダーアルバムです。
SACDリマスタリングは、うれしいことに、なんとオリジナル録音のエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーが自らしています。うれしいですねえ。
1957年録音なのに「この人がまだ生きていて、SACDリマスタリングをしてくれるとは!」と失礼ながらびっくり。ヴァン・ゲルターとSACDの組み合わせに興奮してしまいます。
さて、ジョン・コルトレーンというと『至上の愛』、そして、それ以後のフリー期のイメージもありましょうが、このアルバムは、そんなムズカシイことはなし。「ジャズを思いきり楽しみましょう!」という感じです。
トランペット、トロンボーンを加えた3管編成。
「3管かあ…、緊張感がうすれるよ…、コルトレーンの場合、サックスだけが聴きたいのにぃ!」
聴く前はそう思ったものですが、トランペット、トロンボーンとも見事で、また3管のよさも随所に出ていて(「Moment's Notice」など)、本当に僕が言うまでもなく名作アルバムですね。
ハードバップのジャズの良さを満喫できるうえ、のちの名作『パラード』を思わせるシットリ感の「I'm Old Fashioned」も収録。やられっぱなしです。
ジャズ入門、コルトレーン入門として申し分なしのSACDです。ジャケットも渋いですしね。
このレビューはブルーノートからのSACDハイブリッド盤によるものです。SACDはステレオのみ。ボーナストラック2曲収録です。
なお2009年現在、ブルーノート盤は生産終了の模様。現在はAnalogue ProductionsからSACDがリリースされております。
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2007.11.14
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