ビル・エヴァンス・トリオ
サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・バンガード

あらためて「スコット・ラファロ、凄し」と気づかせるSACD

　本作は、1961年6月25日、ニューヨーク、ヴィレッジ・バンガードでのライヴ録音です。同じ録音からの『ワルツ・フォー・デヴィー』とともに、ジャズの名盤ですよね。
　最初は『ワルツ・フォー・デヴィー』のほうが好きでしたが、『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・バンガード』もすぐ好きになってしまいました。
　これを聴くと、もちろんビル・エヴァンスのピアノは味わいあるものですが、スコット・ラファロのベースはすごいですわ。ジャケットに「Featuring Scott La Faro」と書いてあるのもうなずける、というものです。
　以前はそこまで思わなかったけどなあ、SA-CDで聴くと、太く厚みのある音なので圧倒され、そう思うのかもしれません。
　これでラファロのソロ・プレイのときも、有意義に耳を傾けられる。ますます好きな作品となりました。
　マスタリングは『ワルツ・フォー・デヴィー』のSACDと同じくダグ・サックス。マスター・テープからデジタルに移すまでは、真空管器材使ってやってます。ご苦労さまです。
　ボーナストラックとして、「グロリアズ・ステップ」など、別テイク4曲が追加されています。オリジナルでは聴けなかった別テイクもSACDの高音質で聴けるのがうれしい。

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2008.1.16