ロリン・マゼール指揮、ゲオルギュー、ヴァルガス、フロンターリ、ミラノ・スカラ座
ヴェルディ:『椿姫』全曲
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Verdi :La Traviata

輸入盤、ArtHaus Musik
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収録:2007年、ミラノ・スカラ座
画面:16:9/1080i
音声:PCM Stereo・DTS-HD・MasterAudio7.1
字幕:日本語あり
収録時間:132分(オペラ)、70分(特典映像)
リージョン:ワールドワイド
特典映像は、20本以上のブルーレイ・オペラのサンプル映像。1本が数分で、手短かに編集されている。それでも全部観ると大変な時間。これは画像は1080iHDだが、音声はPCMステレオのみ。
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高画質と高音質で堪能する、ゲオルギューの『椿姫』
このブルーレイは、ミラノ・スカラ座の2007年公演、ヴェルディ『椿姫』を収めたものです。指揮はロリン・マゼール、ヴィオレッタにはアンジェラ・ゲオルギュー、アルフレードにはラモン・ヴァルガス。
オペラをブルーレイで観れる恩恵は大きいです。
画像は1080iフルHDの高画質。
90インチほどのプロジェクターで観ましたが、歌手の顔をアップにしていも、どこまでもピント・ピッシャリ、ドットがでません。息もつまるほどクリアな世界です。
音は2chならPCMステレオ再生、サラウンドは、DTS-HD・MasterAudio7.1 、つまり非圧縮の高音質。
SACDラボのシステムでは、7chのスピーカーをつなげていないので5.1chにしての再生ですが、透明に広がるサラウンド空間と、すばらしい音に満足でした。
ゲオルギューの歌唱は素晴らしい。ヴァルカスのアルフレードもアリかも
ヴィオレッタを歌うゲオルギューは人気の歌手ですが、さすがに大画面でアップになると、年齢を感じてしまいます。しかし、やはり綺麗なのは確か。体格もほっそりしていて、ヴィオレッタ向きです。
彼女は細身の身体からは信じられない、圧倒的な歌を聴かせてくれます。大画面で観るとと、すさまじい形相にも驚かされますが、劇場ではこれくらいで丁度いいはずです。実際に観たら劇場を圧倒する歌唱でしょう。
ヴィオレッタに恋するアルフレードは、甘いテノールのヴァルカスが歌っています。容貌が少し合わない気もしますが、ほとんどのオペラが、歌手の容貌と役柄があってないのは普通なので、オペラファンとしては、許容範囲です。
むしろ、ヴァルカスの顔には誠実さがあって、ヴィオレッタに振り回されるアルフレードには合っているとも言えます。それに彼の甘いテノールは、やはり魅力です。
合唱の厚さも高音質で再現されますし、客席のサラウンド感もバッチリ。
『椿姫』はヴェルディのなかでも、とりわけ、いい曲だらけで退屈しないオペラです。日本語の対訳も画面に出ます(オン、オフ可)。
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SACDラボのブルーレイ・レビュー
 2011.2.1
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