
KING CRIMZON
IN THE WAKE OF POSEIDON
40th Anniversary Series
DVD+CDの2枚組
Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤、紙ジャケット仕様)
輸入盤はデジパック二つ折で、箱入り。国内盤は紙ジャケ。ピクチャーディスク。
DVD-Audio 音声
・MLP Lossless 5.1 SOROUND(96kHz/24bit)
・MLP Lossless 2.0 STEREO(96kHz/24bit)
・DTS 5.1SOROUND(48kHz/24bit)
・LPCM2.0 STEREO
(48kHz/24bit)
DVD-Audio バージョン
アルバムは、サラウンド、2010年新ステレオミックス、オリジナル1970年ステレオミックス(30周年リマスター使用)の3バージョン。
他ボーナストラック10曲収録。特典映像はなし。
CD
2010年新ステレオミックス、他ボーナストラック3曲収録。
ブックレット
Sid Smithのライナー、英語歌詞。当時の写真がわりと多め。
|
「宮殿」とはまたちがう、クリムゾンの2ndアルバム
本作は『クリムゾン・キングの宮殿』につぐ、1970年発表のセカンドアルバムです。1stのあと脱退したグレグ・レイクやマイケル・ジャイルスもこの録音に参加しています。
1stの雰囲気は残しながらも、新たなテイストを加えているのが『ポセイドンのめざめ』の聴きどころです。
「平和(Peace)」と題された冒頭、中間、エンディングに配置された3曲の、アコースティックな〈叙情性〉。それと対比するかのように、「キャット・フード」「デヴィルズ・トライアングル」でのすさまじい〈激情〉。このテイストのおかげで『宮殿』よりは多面性のあるアルバムになっていると思います。
DVDオーディオ、MLPロスレスStereo(96kHz/24bit)
2chは、スティーブン・ウィルソンとロバート・フィリップによる2010年版新ミックス。
DVDオーディオらしい「豪放な鳴りっぷり」です。蛇口全開、まるでラインケーブルが直径5センチくらいになったような錯覚。または時速400kmを顔色変えず走るベンツ、といった風。
音のクリアさ、厚み、繊細さ、という個々のチェック・ポイントなんて気にせず、すべてを豪放な流れの中で吐き出してくれる音。キング・クリムゾンの音楽にピッタリです。
ドラムスやブラス・セクションは迫力があります。もちろんアコースティッグ・ギターの氷のような美しさも素晴らしい。
DVDオーディオ MLPロスレス サラウンド(96kHz/24bit)
サラウンドはオリジナル・マルチトラックからミックス(一部オリジナル・ステレオミックスからの5.1ch化)。ロバート・フィリップ監修のもとに制作されました。
2ch再生で聴いてもいい作品ですが、サラウンドで聴くと作品にふさわしい空間になります。
冒頭の「平和/始まり」の静かなヴォーカルはリアから始まり、続く「Picture of a city」の突然のリスニングルームを覆う大音響。
ことに、アナログレコードではB面にあたる「キャット・フード」「デヴィルズ・トライアングル」は、サウンド・コラージュが数多く入れられており(あの「宮殿」のテーマも)、それらが、あちこちに配置された空間は、サイケデリックでさえあります。
DVDオーディオで聴くキング・クリムゾンは、音、サラウンドとも、まるで2010年の最新録音のようで、「アナログ・レコードの郷愁」さえ、忘れてしまえるほどのクオリティでした。
Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤、紙ジャケット仕様)
キング・クリムゾンのDVDオーディオ
 2010.10.14
|
|