
THE POLICE
Every breath you take- The classics

輸入盤、A&M
SACDハイブリッド
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二つ折のデジパック仕様。ブックレットには英語の歌詞。メンバーの写真は切手くらいの小さいのが数点だけ。
「高校教師'86」は1986年発表のニューバージョン。もちろんオリジナルの「高校教師」は本作にも収録されている。
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実はメロディーメーカー、ポリスのベスト盤
本作はポリスのベスト盤。この再イシューのリマスタリングは、有名なボブ・ラディックによるものです。
このベスト盤は、ポリスの各アルバムからまんべんなく選曲され、かつ時系列で並んでいます。
『アウトランドス・ダムール』('78) 2曲
『白いレガッタ』('79) 2曲
『ゼニヤッタ・モンダッタ』('80) 2曲
『ゴースト・イン・ザ・マシーン』('81) 3曲
『シンクロニシティー』('83) 3曲
そして最後に、「高校教師'86」「孤独のメッセージ(ニュー・クラシック・ロック・ミックス)」の2曲が入ります。
ポリスのベスト盤は本当にいい曲だらけ。
彼らがパンク・レゲエ・バンドでありながら、実はビートルズやストーンズのように、キャッチーなメロディーメーカーであったことが分かります。
スティングのヴォーカル、タイトなバンド演奏、そして普遍的な名曲の数々。このSACDはいい気分で、次から次へと聴き通せます(それだけに、最後のボーナストラックもどきの2曲は、なくてもよかったかも)。
サラウンドも、ポリスの発展そのもの
ポリスのSACDは、ベスト盤のみがマルチチャンネルを収録。サラウンド・ファンには、このベスト盤が文字どおり“ベスト”となります。
ポリスはデビュー時、3人編成で、超シンプルな演奏が衝撃的でした。しかしアルバムを重ねるごとに、少しづつ音が複雑に、豊かになっていきます。
曲は発表順に並んでいるので、サラウンドでもその発展の様子がうかがわれて、聴き所です。
「ロクサーヌ」や「孤独のメッセージ」あたりは、荒削り。少ない音(コーラス、ギターなど)をリアに回したり、残響を広げてサラウンド感を演出。これが音数が少ないのに、キマっています。
つづく「マジック」や「マテリアルワールド」あたりでは、多重録音で音数も増え、サラウンドもそれらしく。
(ボーナス風2曲をのぞいて)最後の「アラウンド・ユア・フィンガー」では、厚みのあるゴージャスサラウンドで「完成した!」という感じなんですね。
ちなみに、マルチチャンネルの「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」はSACDステレオやCD層とは別バージョンを収録。アカペラから始まる、ゆったりとミディアムテンポに落とした「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」は、マルチチャンネルだけで聴く事がきます。
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 2011.11.15
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