上原ひろみ タイム・コントロール
Time Control 輸入盤、Telarc
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上原ひろみの『Time Control』。今回はトリオ演奏から、デヴィッド・フュジンスキーのギターが加わっています。 聴いてみると、ギターは上原ひろみと同じくらい前面にフューチャーされております。これがロック的な演奏で、そのせいで本作は前作『スパイラル』よりもロック色が濃い。 てゆうか、ノリ、熱気とも70年代のフュージョンに近い感じです。たとえるとハービー・ハンコックとジェフ・ベックが共演している感じでしょうか。 上原ひろみのシンセやエレクトリック・ピアノのプレイは、本当にもうハービー・ハンコック並じゃないかと思うくらい。それを、わざとらしさもなく、“自然にやってしまう”ストレート感はすごい。 一方、アコースティック・ピアノも相変わらず聴かせます。こちらはグッドジャズ。全曲オリジナルで、どれも屈託がなく“無敵な”作品ですね。 本作はステレオ、マルチともDSDレコーディング。32トラックのDSDレコーディングだそうです。