エルトン・ジョン　エルトン・ジョン

吟遊詩人エルトン・ジョンのセカンドアルバム

　1971年発売（と思う）。エルトン・ジョンのセカンドアルバムである。
　有名なヒット曲「僕の歌は君の歌」や「人生の壁」「60歳のとき」が収録されている。そのほかにも「パイロットにつれていって」とか、名曲だらけです。
　70年代初期のエルトン・ジョンは「歌う吟遊詩人」とも言われており、その面目躍如のアルバムですね。
　実際、このアルバムも派手さはなく、しっとりとしたシブイ音ですが、でもよく聴くと、のちのエルトン・ジョンのロックンローラーとしての素質もアップテンポの曲で出ていると思います。

ちょっとどうだろう、マルチチャンネル

　マルチチャンネル収録であるが、マルチチャンネルでは前述のポール・バックマスターのストリングスアレンジが後方に回されるので、かなり、オリジナルの味が薄れる印象を受けました。
　同じくポール・バックマスターの戦艦級オーケストラ・アレンジがほどこされた『マッドマン』では、それが気にならず、たいへん素晴らしいマルチチャンネルであったのですが、やはり『エルトン・ジョン』は詩的なアルバムですので、そのあたりの感じ方もちがうのでしょう。
　オリジナルどおり、ステレオに全部詰め込んであるほうが、わたしは好きです。でも、両方入っているので、ステレオ層もマルチ層も両方聴いて楽しみたいと思います。

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エルトン・ジョンのSACD

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