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ムーディー・ブルースの代表作。イチ押しの1枚。
本作は『童夢』と並ぶムーディー・ブルースの代表作です。「セブンス・ソジャーン」とは「七日目の安息日」というような意味です。 『セブンス・ソジャーン』は60年代からプログレ路線を突っ走ってきた彼らの70年代最後の作品となります。
それゆえ完成度は高いです。といってもプログレの常套手段、トータルアルバム作りはしておらず、曲を並べて配置してある普通のアルバムです。
でも各曲のサウンド(特にメロトロン)、ヴォーカルが十分プログレ的ですし、トーンが統一されているので、このアルバムもプログレ作品として聴けてしまえるわけです。
期待のマルチチャンネルは、正直いって個人的には不満が残るものでした。ある曲では、いくつかの音をリアに回したため、フロントが手薄になってしまった。
曲によってはいいものもあるのだが、『セブンス・ソジャーン』はLP時代から「音の重なりが醸し出す重厚さ」が好きでしたので、気になったわけです。
でももちろん、曲の良さは変わらないし、SACDステレオで従来より高音質で(しかもアナログライク!)聴けるので不満はない。SACDステレオとマルチチャンネルを両方、その時の気分で楽しめばいいわけです。
デジパック仕様の1枚組。ボーナストラックが付きます。
LP発売当時は邦題を「神秘な世界」と言っていたように、荒涼とした風景のジャケット画もいいです。
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ムーディー・ブルースのSACD
 2008.11.7
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