ロトのレ・シエクルが2012年に録音した『ドビュッシー: 海、管弦楽組曲第1番』が、新たにリマスタリングされてハルモニアムンディ(harmoniamundi)から発売になります。
輸入盤CDと輸入国内仕様盤CDが4月上旬に発売。
「海」は弦楽器はガット弦、金管は細管、木管やハープは当時のフランス製、パリ音楽院直伝の奏法を遵守して、1905年にシュヴィヤール指揮コンセール・ラムルー管によって初演された際の響きを再現しているとのこと。
ヴィヴラートが極力抑えられている、ということで、ドビュッシーの響きがどんな風に聞こえるか非常に興味深い演奏です。
さらに本作にはドビュッシー初期の作品「管弦楽組曲第1番」のオーケストラ版の世界初録音も含まれます。
ドビュッシーのパリ音楽院時代の作品で長らく失われていたとされてきた作品。それが草稿が最近発見され話題となりました。オーケストラ版は一部補筆完成させたものを2012年にロトとレ・シエクルがパリで初演しました。演奏時間が30分かかるドビュッシーにしては大作です。
本作は2013年にActes Sudレーベルから発売になりましたが、今回リマスタリングされてのハルモニアムンディからの発売。クラシック・ファンには注目のCDでしょう。
ドビュッシー: 海、管弦楽組曲第1番(CD)
ドビュッシー: 海、管弦楽組曲第1番
フランソワ=グザヴィエ・ロト、レ・シエクル管弦楽団