フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 /ズートハウス、フリック、メードル ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』全3幕 |
WAGNER DIE WALKÜRE
Amazon ¥6,300 ・EMI所有の正規録音を、アビーロード・スタジオで、96kHz/24Bitデジタル・リマスター ・昔ながらの厚いプラケースにSACD3枚。 ・92ページブックレットには、歌詞対訳付き。 ・ライナーは、増田良介「鮮やかな音質で蘇ったフルトヴェングラーのラスト・レコーディング」。 |
フルトヴェングラー最後の録音、演奏がリマスター、SACD化 この『ワルキューレ』全曲は1954年9月28日〜10月6日の録音です。この録音のあと2ヶ月後にフルトヴェングラーはこの世を去ります。彼の最後の演奏会は、録音に先立つ9月19日/20日だそうですから、この『ワルキューレ』が正真正銘、巨匠の最後の演奏となります。 もともと、音質のいい録音がSACDでさらにいい音に この『ワルキューレ』は、CDで聴いても音質がいいのですが、SACDでも期待どおりの音質でした。 ウィーン・フィルで良かった オーケストラの音は、みずみずしい声楽にくらべると、硬めです。ソロパート(オーボエなど)も、痩せ気味な音は、いたしかたないところでしょうか。 かなわぬ夢が、かなったかも。フルトヴェングラーの演奏をこの音質で。そんな声楽とオーケストラの繰り広げる世界ですから、モノラルのことなどすっかり忘れて、『ワルキューレ』の世界にひたれます。 晩年のフルトヴェングラーは弱っていたらしいですが、第1幕ジークムントとジークリンデの愛の二重唱や、そのフィナーレ、折り重なるクレッシェンドの波には、相変わらず興奮しました。 誰もが「ステレオ時代に、フルトヴェングラーが録音してくれていたら」という夢を持っていたと思いますが、このSACDは、そんな“かなわぬ夢”が、「ちょっと、かなったのではないか」と思いたくなるような音質でした。 Amazon ¥6,300 フルトヴェングラーのSACDレビュー
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