アントニオ・パッパーノ指揮、カウフマンが歌う歌劇『トゥーランドット』がSACDハイブリッドで発売になる。
ワーナー・クラシックスからリリース。国内盤のみSACDハイブリッド。輸入盤はCDだ。
オペラの最新録音が少ない今日で、これは2022年2月にローマで行われた最新録音。それもライヴではなくスタジオ・セッションによる貴重な新録音だ。
演奏も貴重である。『トゥーランドット』はプッチーニの死により未完で終わっていることは有名。今日ではプッチーニの息子の依頼によるフランコ・アルファーノの補筆完成版が演奏されるのが常であるが、そこには初演指揮者トスカニーニの意見によりカットが加えられている。
本録音ではトスカニーニによる変更前に戻って、フランコ・アルファーノの補筆初稿版を使っての録音。本録音が世界初の完全全曲録音だという。
アルファーノはトスカニーニによる変更を泣く泣く飲まざるおえなかったとも伝えられる。そのオリジナルを聴けるのだからクラシック・ファンは注目だ。
王子カラフを歌うのはヨナス・カウフマン。カウフマンの歌う「誰も寝てはならぬ」は、聴く前からその素晴らしさが想像できる。
国内盤は日本語解説、歌詞対訳付き。さらに国内盤のみにボーナストラックとして、「誰も寝てはならぬ」のコンサート用エンディング付きバージョンを収録しているので、その点でも魅力。
アントニオ・パッパーノ指揮ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団
ソンドラ・ラドヴァノフスキ(ソプラノ)(トゥーランドット姫)
エルモネラ・ヤオ(ソプラノ)(リュウ)
ヨナス・カウフマン(テノール)(無名の王子【王子カラフ】)ほか
【録音】2022年2月28~3月8日Parco della Musica, Roma
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」全曲(国内盤SACDハイブリッド)
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」全曲
アントニオ・パッパーノ
CD 輸入盤
プッチーニ: 歌劇「トゥーランドット」(全曲)
アントニオ・パッパーノ