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平和の祈りをこめて

他のライヴ盤でもそうだけど、ジョンのライヴでの喋りって、なんか自信なさそうなんだよね。そこがいいんだけど。中学生の時は思わなかったけど、この雲一つのジャケットはとてもいいと思う。

ジョンのアルバムは実際きつい

ジョン・レノンの初期ソロは政治的なもの、実験的なものが多くて、手を出しにくいラインナップだった。
 ジョンのアルバムは実際きつい。『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』まではほんと、きつい。部分的には『イマジン』だってきついからね。
 ジョンのアルバムは、ポールとちがって「ご馳走を用意してくれないアルバム」なのだ。『ウェディング・アルバム』や『未完成作品第2番』など、くりくり坊主が、まさか買おうと思わないだろう。中学生だった僕もジャケット写真とタイトルを見ただけで、ジョンのラインナップには「これはカンベン」と敬遠していた。

この歳で中古なら、ジョンのアルバムも恐くない

ところが大人になれば余裕がでてくる(40過ぎの骨董趣味みたいなもの)。本アルバムは、印象的なジャケットにもかかわらず、お金を出すことができなかったものだが、今なら買える。
 中古なら「何を引いても恐くない」、のだー、きつくても年の功でスカすことができる。
 ま、いくつかの演奏は、4枚組CD『LENNON』で聴いていた。「いいな、このライヴ」と見直した僕がいた。で、今回中古で見つけ、買ったのです。1000円ちょっとかな。いやあ、2003年になって、やっとです。おそれいりやす。

 

本アルバムは1969年発表。ビートルズはまだ解散しておらず、『レット・イット・ビー』は翌年である。
 僕は、このアルバムが“ビートルズ在籍中に発表された”というところに、すごく魅かれる。なぜだろう。噂があるとはいえ、ビートルズはまだ解散していない。ファンは、このアルバムをどう迎えたのだろうか?そこが、いっちゃん気になる。中身より気になる。
 このアルバムの重さは、1969年と今ではだいぶちがうかと思う。今どころか、ビートルズを聴き始めた1972年の時点で、このアルバムは「古くさく、要済み」の印象があった。
「このアルバム発売されたとき、どんな気持ちした?」と、先輩のビートルズ・マニアに訊ねてみたくなる。そんなアルバムです。

B000IOLYVW僕は持っていませんがモービル盤が出ています。
Live Peace in Toronto 1969 (Omr) [12 inch Analog]