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With the beatles (UK mono)

なんてったってシブイこの写真だ。いかがでしょう。もちろんコーティング仕様のジャケット。これはアナログレコードのジャケットでなければ味わいない醍醐味。

なにげに中古レコード屋にいったら、ボソッとあるものである。ビートルズのUKオリジナル盤。財布のなかを店員に悟られないようにチェック。で、買ったのがこれだビートルズのイギリスでの2枚目のアルバム『With The Beatles』である。もちろんモノラル盤だ。
 僕はこれを7000円で買った。いかんかなあ・・出しすぎかなあ・・。

チリノイズさえ〈味わい〉にいれる21世紀のリスナー

UKオリジナル盤の例にもれず、チリノイズはたっぷりと含まれている。が不思議と気にならないのが今回のレコードだ。それを忘れさせるほど曲が生き生きとして楽しいアルバムなのだが、昔なら許せないチリノイズも、「こころ和めるね」と思えてしまえるのは、スーパーオーディオCDやCDのクリーンな環境の中にばかりいたせいかもしれない。演奏部分にまったく「プチ」音がないのも特筆に値する。そういう意味では状態の良いレコードにあたったと言える。珍しいことである。
 当然ながらモノラルは聴きやすい。が音の迫力では『PLEASE PLEASE ME』のUK盤のほうがいいような気がする。一発取りの強さがあちらにはあるのだろうか。
(追記:その後、カートリッジをモノ専用にし、プレーヤーをガラードにしたらチリ音が気にならなくなった。オーディオを良くするとモノの音も良くなるのだ)

ニコラス・ケイジよりは大事にあつかう僕

ニコラス・ケイジは映画「ザ・ロック」で、FBIの化学スペシャリストの役で出ているが、その冒頭、FBIの事務所で注文したビートルズのレコードを受け取る場面がある。
 ニコラス・ケイジはレコード・マニアでビートルズのこの『With The Beatles』(または同じ写真の『Meet The Beatles』だったか)を500ドルくらいで買い、今届いたのだ。「まってたぜ!」
 ニコラス・ケイジ扮する男は包みをガバッと開けて、レコードをババッと取りだすのだが、その手つきのあらいこと。このシーン、僕は同じマニアとして共感したのだが、その手つきはウソである、と見抜いた。マニアなら、500ドルだしたなら、恐る恐るジャケットを触るのものだ。
 ということで僕は大事にこのレコードを出し入れして聴いている。UK盤もだいぶそろってきた。次は『A HARD DAYS NIGHT』あたりほしいナ。

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ザ・ビートルズ/Beatles in Mono [Analog]
2014年9月、ビートルズのモノラル・アルバムがアナログLPで発売になります。これはリマスターされたCDとはちがい、オリジナル・テープからの制作だそうです。ここに書いた60年代のモノラル盤と、まったく同じとまでは期待できませんが、今日オリジナルUK盤を手に入れるのは費用も大変ですので、興味のある方はどうぞ。
ビートルズ モノラルLP発売前のブログ記事