クラシック・ピアノの鬼才アファナシエフがベートーヴェン「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を録音 SACDハイブリッド

クラシック

クラシック・ピアノの鬼才ヴァレリー・アファナシエフがベートーヴェンの大曲「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を録音しました。

国内盤がSACDハイブリッドで発売になります。ソニー・クラシカルから11月22日発売。

SACD層は2ch。収録は2023年6月。DSDレコーディング。

アファナシエフはこれまでもベートーヴェンの三大ソナタを録音し大いに話題となりました。今回は後期ピアノ・ソナタということで興味深いです。

■現代クラシック・ピアノ界の鬼才(奇才)、9月に76歳を迎えたヴァレリー・アファナシエフが、ベートーヴェンがその生涯に残した最大のピアノ曲「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を録音。音楽上の師エミール・ギレリスが最も得意とし、名録音を残している同ソナタについて、どうしても自分の解釈を残しておきたいと切望し、万全のコンディションで臨みました。
■ベートーヴェンのピアノ曲はアファナシエフの音楽的なルーツであり、これまで18曲の録音を残してきました。しかし第29番「ハンマークラヴィーア」については、過去に演奏会で取り上げたことはなく、今回の録音が初演奏。長年作品を研究してきただけあって、楽譜の隅々にまで行き届いた慧眼は驚くべきもの。演奏時間は全4楽章58分で、アファナシエフの名前を世界に轟かせたシューベルトの最後のソナタ(ECM 1985年録音)を上回る遅さであり、特に22分をかけてじっくりと構築した第3楽章アダージョは吸い込まれるような漆黒の深みを湛えています。

メディア掲載レビューほか
現代クラシック・ピアノ界の鬼才(奇才)、9月に76歳を迎えたヴァレリー・アファナシエフが、ベートーヴェンがその生涯に残した最大のピアノ曲「ハンマークラヴィーア・ソナタ」を録音。音楽上の師エミール・ギレリスが最も得意とし、名録音を残している同ソナタについて、どうしても自分の解釈を残しておきたいと切望し、万全のコンディションで臨みました。ベートーヴェンのピアノ曲はアファナシエフの音楽的なルーツであり、これまで18曲の録音を残してきました。しかし第29番「ハンマークラヴィーア」については、過去に演奏会で取り上げたことはなく、今回の録音が初演奏。長年作品を研究してきただけあって、楽譜の隅々にまで行き届いた慧眼は驚くべきもの。 (C)RS

ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア・ソナタ
ヴァレリー・アファナシエフ

ベートーヴェン:ハンマークラヴィーア・ソナタ
ヴァレリー・アファナシエフ

【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調 作品106 [58:05]
1. I. アレグロ [17:33]
2. II. スケルツォ:アッサイ・ヴィヴァーチェ [3:35]
3. III. アダージョ・ソステヌート アッパッショナート・エ・コン・モルト・センティメント [22:12]
4. IV. ラルゴ――アレグロ・リゾルート [14:43]

【演奏】
ヴァレリー・アファナシエフ(ピアノ/ヤマハ)

【録音】
2023年6月13日~15日、ドイツ、
ヴェルニゲローデ、コンツェルトハウス・リープフラウエン

[プロデューサー]ゲルハルト・ベッツ
[レコーディング・エンジニア]フィリップ・ネーデル (b-sharp Berlin)
[ピアノ調律]ゲルト・フィンケンシュタイン