ビートルズの曲をジャズ・ピアニストのブラッド・メルドー(Brad Mehldau)がカヴァーしたアルバム『ユア・マザー・シュッド・ノウ:ブラッド・メルドー・プレイズ・ザ・ビートルズ』。
もうお聴きになった方もいるかと思う。2月10日に発売された。CDとLPレコードがリリースされている。
ビートルズのカヴァー・アルバムはたくさんあり、「ああ、またか」と思う方も多いと思うが、ジャズ・ピアニストのブラッド・メルドーの今回のカヴァー・アルバムは評判がいいようだ。
収録曲がなんと言ってもユニークで、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」から始まり「ユア・マザー・シュッド・ノウ」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」と、普通ならまずカヴァーしない曲が並ぶ。
さらに「ベイビーズ・イン・ブラック」(『フォー・セール』収録)もやります。
これ以降も「シー・セッド・シー・セッド」という非常に珍しいカヴァーも。こちらもジャズに、というかソロ・ピアノにうまく落とし込んでいる。演奏終了後に拍手が起きるのでライヴなのだろう。
演奏は、個人的には、キース・ジャレットのソロ・ピアノに似た歌い上げ方をする人だなと思ったが、これは各自で聴いてみてほしい。
ちなみに最後の曲だけはデビッド・ボウイのカヴァーで「Life on Mars?」が入っている。これも意味のある構成なのだろう。
ちなみに国内盤CDにはボーナストラックとしてポールのソロ「恋することのもどかしさ」のカヴァーを収録している。
CD国内盤
ユア・マザー・シュッド・ノウ:ブラッド・メルドー・プレイズ・ザ・ビートルズ<SHM-CD>
CD輸入盤
Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles
LPレコード
Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles