今年も残り少なくなりました。
一年にわたりご愛読いただき、ありがとうございました!
それで今年を振り返りながら特に印象に残ったソフトを取り上げてみたいと思います。
と言ってもビートルズの「ナウ・アンド・ゼン」のような広く音楽界で話題になったものは、他の音楽サイトにまかせます(^-^)
SACDラボでは狭い範囲の高音質盤に限らせてもらいます。記憶に新しい今年後半の方が多いかもしれませんが、ごゆっくりお付き合いを。
※文中の価格に関する記述は、2023年12月26日現在のものです。価格が変動することもありますのでご注意ください。
The Dark Side of the Moon (50th Anniversary Remaster) (Blu-ray)
The Dark Side of the Moon (50th Anniversary Remaster) (Blu-ray)
今年もいろいろな高音質盤が発売になりましたが、一番印象に残っているのはピンク・フロイドの『狂気』50th Anniversary盤ですかね。Blu-ray Audioの単体発売がインパクトがありました。
ドルビーアトモスも収録。昨今の輸入盤にしてはお手頃価格というのもよかったです。『アニマルズ』Blu-ray Audioも好評だったので、ピンク・フロイドをBlu-ray Audioで揃える、という手はアリかと思います。

『ザ・ウォール』もBlu-ray Audioで出てほしいなー
Somethin’ Else/キャノンボール・アダレイ
次がMobile Fidelityの『Somethin’ Else』SACDハイブリッドでしょうか。
これ、まだ予約受付中で発売は来年2024年の1月12日(Amazon)です(^-^;
Mobile Fidelityは今年もコンスタントにSACDハイブリッドをリリースしたと思いますが、やはりマイルスのミュートトランペットが渋い「枯葉」をSACDで持っておきたいという方も多いのでは。

2009年のAnalogue Productions盤SACDは持ってるけど
ナイトフライ (SACD/CDハイブリッド盤)/ドナルド・フェイゲン
次は新作ではなくて、旧作(それも古ーい)SACDハイブリッドですが、ドナルド・フェイゲン『ナイトフライ』。ここでも「Amazonでお安く」と記事にさせていただきました。
Amazonでは12月26日現在(2023年)も30%引きになっています。正直、国内盤新品SACDが¥2,336で買えるなんて、現在の悪夢のような輸入盤割高地獄の中において、一滴の清涼剤のようでありました(^-^;。

今年は「Amazonでお安く」の記事を色々書きましたなあ……
ザ・ビートルズ:Get Back ブルーレイ コレクターズ・セット [Blu-ray 日本語字幕有り](輸入版)
ザ・ビートルズ:Get Back ブルーレイ コレクターズ・セット [Blu-ray 日本語字幕有り](輸入版)
もう一つ「Amazonでお安く」と記事にさせてもらったのが、ビートルズの『ザ・ビートルズ:Get Back ブルーレイ コレクターズ・セット』。Blu-ray。輸入盤ですが「日本語字幕有り」となっています。
このブルーレイ3枚組が¥6,600! 正直「ナウ・アンド・ゼン」や「青盤」「赤盤」の予約期間中も、こっちに目が行ったくらいです(笑)。

映画の内容の濃さを思うと、持っておきたいところ。
魂の兄弟たちーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー
魂の兄弟たちーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー
サンタナの〈SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション〉シリーズも、いよいよサンタナ全盛期を経て、『ウェルカム』など、日本では4チャンネル・レコードで発売にならなかったアルバムが、Quadraphonic音源入りSACDで聴けるようになりました。
この『魂の兄弟たち』はサンタナ・バンドのアルバムではなく、サンタナ・サウンドもあるもののマフラフリンとカルロスの共演盤。SACDで人気はどうかなと思いましたが、結構人気があったように思います。やはり当時話題になったアルバムだけあります。

日本は早めに4チャンネルブームが終わり、4チャンネルで発売されてないアルバムも多いのでこのシリーズの今後が楽しみ
ワルツ・フォー・デビイ (限定盤)(SACD Album Stereo SHM)/ビル・エヴァンス・トリオ
ワルツ・フォー・デビイ (限定盤)(SACD Album Stereo SHM)
ビル・エヴァンス・トリオの名盤中の名盤『ワルツ・フォー・デビイ』が、新規の2023年マスタリングで今年SACDシングルレイヤー(SHM仕様)で発売になりました。国内盤です。
これは10年ぶりにオリジナル・テープからオール・アナログ・マスタリングされた2023年音源のSACD化、それもシングルレイヤーということで、食指が動いた方も多いのでは。輸入盤が高いので相対的に国内盤に割安感が生まれたのも今年の特徴です。

これも昔のAnalogue Productions盤SACDを持っているけど、新規マスタリングのも聴きたいね。
カリフォルニア・シャワー<タワーレコード限定>/渡辺貞夫
年末に飛び込んできたニュースで一番「オッー」と思ったのは、ナベサダ(渡辺貞夫)の『カリフォルニア・シャワー』のSACD化でした。タワーレコード限定のSACDハイブリッド。
世代もありましょうが、日本のジャズで一番広くはやったのはこのレコードではないでしょうか。やっとSACDで聴けます。〈アドリブ・ベスト・レコード・SACDコレクション〉には今後も期待です。

タタ、タララララー、タラ、タララララー(メロディ歌ってます)
バッハ全集(SA-CDハイブリッド・エディション) [24SACD Hybrid+2CD]/グレン・グールド
バッハ全集(SA-CDハイブリッド・エディション) [24SACD Hybrid+2CD]
クラシックも色々なSACDが出ましたが、今年はSACDのボックスが印象的でした。ロリン・マゼールの『マーラー交響曲全集』とか、ティーレマン&ウィーン・フィルの『ブルックナー交響曲全集』とか。いずれも国内盤のみで発売ということで、日本人にはクラシックのSACDファンが多いのでしょう。
このグレン・グールドのSACDボックスも国内盤です。SACDハイブリッドが24枚組(+2CD)ですが、Amazonもタワーレコードも定価よりさらに割引で発売中(12月26日現在)。

1枚あたりの価格にすると。安いよね。
モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第21~23、25~27番)コンサート・ロンドK・382
モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第21~23、25~27番)コンサート・ロンドK・382 SACD
最後にエソテリック(Esoteric)のSACDハイブリッド。内田光子の『モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第21~23、25~27番)コンサート・ロンドK・382』です。
デジタル録音とはいえ、「やっとSACD化されたか」と嬉しくなりました。フィリップス原盤の初SACD化。
なぜかAmazonでも取り扱いがあるので、ここに載せておきます。しかしながら、なぜか定価よりも少々高くなっています。定価希望の方はエソテリックを取り扱うオーディオ専門店をチェックしてみてください。

エソテリックSACDは売り切れが早いのでご注意を